天国の先生へ
放課後、視聴覚室へ向かうと、先生はもう来ていた。



美羽「先生っ!」


伸次「し~!静かに。早く入って。」



私は視聴覚室へ入った。



ガチャ



先生がドアの鍵を閉めた。



美羽「先生?」


伸次「えへへっ。鍵しめちゃった。」


美羽「もぅ!」



先生。


仔犬みたいでかわぃぃ。


頭なでなでしたくなっちゃう・・・。


でも・・・。


私は、東さんのことを思い出した。



美羽「ぐすっ・・・。」



伸次「ぅわっ!なんでないてんの?俺、なんかした?」


美羽「ちがうよ・・・。先生がわるいんじゃない・・・。先生が・・。」



そう。



私が自分に自信がないだけ。


もっと自分に自信があれば・・・先生がモテてても不安はない。


私が・・・。
< 29 / 67 >

この作品をシェア

pagetop