天国の先生へ
入学式の日。


周りにはたくさんの生徒とたくさんの先生がいた。


だけど、その中でひときわめだっていたのが先生だった。


まだ若くて新人の先生は、かっこよくて、服もピシッと着こなしていた。





一目ぼれだった。





まだ恋をしたこのなかった私が、すぐにこれは恋なんだとわかった。



職員の紹介のときに先生が言った言葉。







『男子も女子もたくさんたくさん恋をしてください。恋をする事はいい事です。相手に彼女・彼氏がいるからってあきらめないでください。成せば成る。一所懸命な姿は、きっと相手に届くはずです。』






ほかの先生は皆、勉強や学校のことしか言わなかったのに、先生だけは違った。










その日から、先生の大きな背中を追いかけるようになった。






< 3 / 67 >

この作品をシェア

pagetop