自己中王子の扱い方
「…ッ」
店員からカゴをうけとり
無造作に袋につめる
もうどうでもいいから
咲姫のところまでいって
抱きしめたい
「ウィーンー…」
出口の自動ドアが悲しい声をあげた
「…ったくどこいったんだよ…」
外の生暖かい風邪が頬をかすった
「…離してくださいッ」
「遊ぼうよー」
聞きなれた声と男の2つの声
「…嫌ですって!!」
…あいつなにやってるわけ?
「…なにしてるのかなぁ?」
自分でも気持ち悪いほど興奮してて
いつもと違った声が出てた