自己中王子の扱い方



『…いつもみたいにすきって言えよ』





…これは思いっきり冷静を失ったし

だって『好きじゃない』とか言われて

少しキレたっつーかなんつーか

困らせたかった

俺と別れればみんな解決すると思ってるみたいだったけど





…まじで違ぇーから





俺の気持ちなめてンのか

そんな中途半端な気持ちじゃねぇーよ

…いい加減わかれよ






「したらなー…」






親父のことがドアの向こうに消えていった







「とにかくよかったねッ」







咲姫は笑うけど




全然良くねぇーから






「ちょッ!!翼ッ!?」





思い知れ馬ーーー鹿






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