自己中王子の扱い方

[SAKI]



「…つ、翼さんッ!!」


「あー?」


「近いんですけどッッ」


上からはよけてくれたものの

横にいて、しかもとても近い…



「…ねむ…」


「…」


…何時間寝るんですか…この人は…

それでも眠いってどぉゆうこと


「…咲姫…」


「な、なんですか…」


…顔が近すぎて…翼さんがしゃべるたびに

…息が耳にかかるんですけど…



「…さっきはごめんね?」


…耳にかかるって…



「さ、さっき?」


さっきって言ったっていっぱい

あると思うんですけど…

いつのさっき?



「お風呂。のぞいちゃって」




「あぁ!!」



今思い出したけど…どういえばのぞかれたんだった…

うわわわわ…



「ほ、本当ですよ!!」

「だからごめんって言ってんじゃん」

「あ、謝ればいいって問題じゃないですよ!!」



あ…


「なに?」

「な、なんでもないです…」



そういってあたしは翼さんのいるほうと

反対のほうを向く




「…なんだよ…」



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