自己中王子の扱い方
[THUBASA]
「…風邪ひいたかもしれないんでッッ
部屋戻ります…」
「は?」
電話をしてから
急に部屋に戻るといいだした咲姫
「…ッ」
立ち上がり腕をつかむ
…改めてだけど細っい腕…
「…なに怒ってんの?」
風邪なんかひいてないじゃん…
そんなことわかってたけど
なにに怒ってたんだろ…
「…怒ってないです…けど」
じゃあなんなの?
「風邪っぽいから…」
「わけわかんねぇーんだけど」
まじでわかんねぇよ…?
「…離してください…」
なんでまた涙目になんの…
離そうとしてしまう自分…
「…は、離してください…翼さんッッ」
…いつの間にか向き合ってて
下を向いている咲姫
本気で離してほしいわけ…?
「…顔あげろよ」
そんなこと反則だってわかってる