自己中王子の扱い方


[THUBASA]



「…風邪ひいたかもしれないんでッッ

部屋戻ります…」




「は?」




電話をしてから

急に部屋に戻るといいだした咲姫



「…ッ」



立ち上がり腕をつかむ

…改めてだけど細っい腕…




「…なに怒ってんの?」



風邪なんかひいてないじゃん…

そんなことわかってたけど

なにに怒ってたんだろ…



「…怒ってないです…けど」



じゃあなんなの?




「風邪っぽいから…」



「わけわかんねぇーんだけど」





まじでわかんねぇよ…?




「…離してください…」




なんでまた涙目になんの…

離そうとしてしまう自分…





「…は、離してください…翼さんッッ」




…いつの間にか向き合ってて

下を向いている咲姫

本気で離してほしいわけ…?




「…顔あげろよ」




そんなこと反則だってわかってる



< 40 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop