自己中王子の扱い方
スキに
[SAKI]
「…」
起きたらなんだか楽になっていた
額には熱さまシートがはってあって
気持ちよかった
「…あれ…起きた?」
開いた扉とともに声が聞こえた
「あ…はい」
「飯できたけど…食える?」
「あ、はい」
聞くと翼さんはまたリビングに戻った
「…」
それだけ…?
寝ている間あたしにこれ…張ってくれたんだよね…
ご飯…翼さんが作ってくれたんだよね?
寝る前…あたしになんて言った…?
『好きだ』
そういったのは…夢だったのかなぁ?
熱で幻聴が聞こえたのかなぁ…
…もう一度聞きたいよ…
翼さん…
あたしも…
あたしも翼さんが
好き…