自己中王子の扱い方
[THUBASA]
「あ、あたし桐竹咲姫です
よろしくおねがいします」
ドアを開いて見えたのは頭だけ
なんだこいつ…
「…なにこの不細工」
「え?」
俺が言った後顔を上げた
咲姫と言う女
あ…やば…
ぶさいくじゃねーじゃん…
てか上の中くらいじゃん…
「本当のこと言っただけだし」
今更「やっぱかわいいじゃん」
なんて言えないし
「大丈夫だよ、親父」
なんか悪いけど一緒に住みたいと思ってしまった…
「まじで一緒に住む気?」
なんでこんなこと聞いてんだか…
俺の意思とか関係なく動く口…
いっつもなんだ…思ったとおりのことが出てこない
「邪魔なんだけど」
…嘘ですよ…
邪魔とか…なんかわかんねぇや…
こいつの目見てたらわけわからんくなる
いつも以上に思ったこと言えてねえよ?
「かわりにぶさいくがやってくれんの?」
…これは本音だったかも…
てか思ってたことが素直に出てしまった
「え…?何をですか…?」
「は!?」