自己中王子の扱い方
[SAKI]
「…」
部屋に戻ってベットにダイブ
枕に顔をうずめる
…全然わかんないよ…
「…ッ…」
涙があふれているのがわかった
…なんで…?
あたしは翼さんが好き…
でも言ったって伝わらなかった…
「…ッ…ッ…」
…どうすればよかったの?
だって「好き」しか見つからなかったし
だって…だって…
あたしは翼さんが好きだから
「…」
時計は12時をとっくに過ぎている
…寝れないし…
とりあえず起き上がって
鏡を見てくる…
「うわ…ッ」
すっごい…
目腫れまくってるし…
顔…洗ってこよ…
「がちゃ」
音をたてないように
部屋のドアを開けた