自己中王子の扱い方


「…咲姫?」




「翼…さん…あたし…」







翼さんの部屋の置時計は

もう1時をとっくにすぎていた






秒針の音だけが静かに響いている





もう




翼さんとこの世で2人だけみたいだった








「え…?」






翼さんの声が響く…






もう1度いいますよ…









あたしは…






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