自己中王子の扱い方
「…咲姫…?」
「…えッ?」
翼さんがあたしの顔をのぞきこんだ
「…ッ」
ちょっとやばいって…
その顔は反則だよ…
上目使い…子犬みたい…
…かわいい
「…咲姫…俺のこと好きなの?」
「…ふぇ?」
いきなりで変な声でたし…
そのこと…もっかい聞きますッ!?
「…好きなの…?俺のこと」
「…ッ」
好きですけどッ好きなんだけど
そんな顔近くて頭には大きな手があって…
緊張して声がでない
「…まぁ、いいや…俺がまた言わせてるみたいだし」
「…え」
…そ…んな…
そんなことないのに…
あたしの意思だよ…翼さん…
あたしの気持ちだよ…
大きな手が頭から離れて
翼さんがベットに戻っていくのがわかった
「…ッッ」