自己中王子の扱い方
「…近くないですか?」
「近くないしょ」
「近いですよ…」
鼻と鼻がくっつくくらい
話すたびに息がかかる
「…」
「…なに?」
「…なんでもないです…」
なんか…あまりいつもと変わらない気が
するんですけど…?
昨日のは夢?
幻?
「…まぁ、いいけど。飯食おう」
「…あ、はい」
そう言って翼さんがベットから出る
…やっぱり夢だったのかなぁ…
「…っとその前に…」
「?」
翼さんがまだベットにいるあたしのほうを
振り返り言った