【長編】距離
「同級生じゃないよ。
年上の女の人。」
名前は、言えない。
「年上?
芯、辛くない?」
朱菜の顔が一気に曇った。
「えっ?」
「芯は、きっと勘違いしてるよ。」
否定された?
「僕は....」
「恋に恋してるだけよ。」
なんで?
なんでだよ。
「僕の気持ちを否定しないでよ。」
「否定じゃない。
芯は、その人に何をしてあげたいの?」
「してあげる?」
僕は、首を傾げた。
「好きなだけじゃ、違うのよ。
愛にはたくさん種類があるから....
友情や同情にだって愛はある。
憧れにだって。」
「ただ好きなだけじゃダメなの?
まだ、ガキだからどうすることもできないけど....」
「芯、やっぱ、恋じゃないよ。」
朱菜、ヒドいよ。
僕は、朱菜が好きなんだよ。
好きな人に否定される気持ちわかる?
身も心もボロボロにされた気分だ。
年上の女の人。」
名前は、言えない。
「年上?
芯、辛くない?」
朱菜の顔が一気に曇った。
「えっ?」
「芯は、きっと勘違いしてるよ。」
否定された?
「僕は....」
「恋に恋してるだけよ。」
なんで?
なんでだよ。
「僕の気持ちを否定しないでよ。」
「否定じゃない。
芯は、その人に何をしてあげたいの?」
「してあげる?」
僕は、首を傾げた。
「好きなだけじゃ、違うのよ。
愛にはたくさん種類があるから....
友情や同情にだって愛はある。
憧れにだって。」
「ただ好きなだけじゃダメなの?
まだ、ガキだからどうすることもできないけど....」
「芯、やっぱ、恋じゃないよ。」
朱菜、ヒドいよ。
僕は、朱菜が好きなんだよ。
好きな人に否定される気持ちわかる?
身も心もボロボロにされた気分だ。