【長編】距離
「実はね。
私の彼氏、羽田 類って言うんだけどね。
愛に告った鈴木 稜くんの親友なのね。
稜くんだけが、類と私の事知ってて....
類は、隠さないで堂々とつきあいたいって言ってくれてるんだけど、怖いの。」


「類くんは、モテるのね。」


「うん。
稜くんと類は、人気が二分してるの。」


私は、自信がないの。


公表したいと思いながらも。


だから、類に嫌な思いをさせてる。


「恋は、類くんで、類くんは、恋が好きなんでしょ?」


「うん。」


「それだけじゃ、ダメなの?」


私が類を好きで、類が私を好き。


それだけ?



「わからないよ。」


「周りが気になる?」


「うん。」


朱菜ちゃんは、ため息をついた。


「なんで、気になるの?
お互いが思い合ってたら関係なくない?」


朱菜ちゃん、何が言いたいの?


私は、首を傾げた。


「類くんの想いだけじゃ足りない。」


「違うよ。
だって....」


「類くんがモテる人でも関係ないでしょ?」


「関係あるよ。」


私は、泣きそうだった。


だって.....
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