【長編】距離
「修は、陽生の戸籍に入ってないのよ。」


「あぁー。
そういうことか。
俺、父さんと一緒にあいつらの面倒見てくるよ。」


ソウくんは、なんか納得したみたいでいなくなった。


てか、戸籍に入ってないってなに?


意味がわからない。


「お義母さん、それはあのときから2人のためだったんですか?」


今度は、ハルナちゃんだ。


「うん。
そうよ。」


「わかりました。
私、あの子達寝かせる準備しますね。」


ハルナちゃんも納得したみたいでいなくなった。


「やっぱり、そうだったんだ。」


ミナミちゃんもなんか納得してる。


「みなみ、ごめんな。」


ハルくんは、ミナミちゃんに申し訳なさそうに謝った。


「なんとなくわかるからいいよ。
それに、戸籍に名前がなくたって、修は私の子だから。」


「俺は.....」


修は、戸惑いを隠せないみたいだ。


「ごめんな。
修のためだったんだ。」


ハルくんは、苦しそうだった。


「私の判断だから、陽生は悪くないわ。」


私には、わからない。


なにがそうさせたのか。
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