【長編】距離
そして、一週間後ぐらいに車の事故にあったんだ。


修は、無邪気でね。


本当の事は、まだ言わないで置こうって。


そして、手紙が届いたの。


三緑さんから。


それが、遺言になってた。


三緑さんだけじゃなくて、修の両親も修宛に書いてた。


勝手ながら、俺たちで読ませてもらった。


そこには、修をここに預けるまでの事が書いてあった。


修だけは。


修だけはって、思いでここに預けた。


だから、修には16歳ぐらいになるまでは秘密にしようって。


三緑さんたちの代わりに大切に育てようって。


なんの不自由もなく変わらない愛情で育てようって。


みんなで決めたんだ。


それでも、適任は七緒さんって思ってた。


三緑さんとの実の兄弟だし。


わかりあえるって思ったし。


修と孝知が、仲良く遊んでたから。


修と孝知を兄弟にさせるんだと直前まで決めていた。
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