【長編】距離
「私と朱菜は、席を外すから、3人で話し合って。
親子で過ごしてきたんだから、これからのことを話し合いなさい。
修、明日のことは、忘れないでよ。」


「うん。
わかってる。」


修は、お母さんにぎこちなく返事をした。


やっぱ、戸惑いが大きいのかな?


私は、お母さんと部屋から出た。


「そうだ。
朱菜、一つ聞きたいことがあるのよ。
朱菜の部屋に行くわよ。」


お母さん、なにか企んでる?


有無を言わさない勢いが怖いよ。


私は、小さくため息をついてお母さんの後をついて行った。


なに言われるのかな?


てか、絶対気づいてる。


だからかな?


私のため?


だから、修の事を?


私のせいかな?


修、ごめんね。


私の想いのせいで傷つけたよね。


私にとっては、幸せな出来事だったと思う。


すでに運命の相手と出会ってて。


無意識に修を選んでたんだから。
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