【長編】距離

柚希 side

「雄一、これでいいのかな?」


私は、不安だった。


「大丈夫だよ。
朱菜が修となら、俺は安心だから。」


雄一、かわいい。


一人娘は、大切なのに。


雄一も修の幸せ願ってるからね。


「私、今日は、修とななくん家に行くから。
それで、事実を教えるわ。
修がどうとらえるか心配だけど....」


雄一に今日の事を話していなかったのを思い出した。


「わかった。
修は、三緑さんの孫だから、強い。
すべてを乗り越えてくれる。
そして、朱菜を幸せにしてくれる。」



雄一の顔は、修に期待してる。


「うん。
私、てっきりもうつきあってるのかと思ったのよ。」


珍しくはずれたのよね。


「俺だって。」


雄一は、徐々に2人を受け入れてたって感じね。


「2人は、わかってたのね。
叔母と甥は、結婚できないって。」


「だな。
俺らよりも現実を受け入れてたんだな。」


朱菜と修の想いを知らずに苦しめてたなんて。


「きっと、私たちのためね。」


朱菜と修は、優しい子だから。
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