【長編】距離
「彼氏と別れたわけ?」


「別れたけど、そんな事で泣かないよ。」


修は、吃驚してる。


冗談で言ったのかな?


「じゃあ、なにがうまくいかないの?」


なんで、修はこんな真剣なわけ?


「たぶん、私が悪いんだよね。」


「なにが?」


榊くんも興味ありげに隣に座った。


「私ってさ。
そんなにわかりずらいかな?」


「そんな事ないだろ?
わかりやすい部類な気がするけどな。」


「ありがとう。
けどさ。
彼氏は、みんな
『距離、置こう』
って離れるんだ。
私の気持ちがわからないんだって。」


「元カレ、みんな?」


修は、なんか固まってる。


「そうだよ。」


私は、あっけらかんと答えた。


「何人?」


榊くんが聞いてきた。


「う〜ん。
この間ので6人。」


「朱菜って、そんな....」

修は、信じられないって顔をした。


なんで?


意味がわからないよ。


修にとって、私が叔母だから?
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