【長編】距離
「悪い。
待たせたな。」


孝知のじいちゃんが来た。


手には、なんか書類を持ってる。


「ななくん、ありがとう。」


「いや、久々に修を見たけど、三緑兄さんの面影があるな。」


孝知のじいちゃんは、懐かしそうに俺を見た。


「そう?
やっぱ、兄弟だからわかるのね。」


ばあちゃんも俺をちらっと見た。


「じゃあ、早速。」


孝知のじいちゃんは、書類を広げた。


そこには、写真や手紙やら。


「えーっと。
修、まずこれよ。」


ばあちゃんは、そん中から、一つの封筒を渡した。


「これは....」


「修の本当の両親からの手紙よ。」



俺は、封筒から手紙を出した。


ふいに、変な感覚に襲われた。


手が震えてる?



俺は、気持ちを落ち着かせるようにため息をついて、手紙を読みはじめた。
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