【長編】距離
「で、朱菜は?」


そりゃ、気になるよね。


今までの事が知らないし。


「私ね。
ようやく、わかったの。」

私は、心に全てを話すことにした。


「なにが?」


「私ね。
告白されて、嫌でなければ誰とでもつきあってたのね。」


「そうだったの?」


「うん。
それはね。
本当に好きな人とは、つき合えないから。」


「本当に好きな人とつき合えない?」


心は、眉を顰めた。


「私、修が好きなの。」


「修くん?」


心は、私に言いたいことがわからないみたい。


「修は、私の甥っ子なの。」


「昨日、言ってたのって修くん?」


「そうだよ。
叔母と甥って、結婚できないって知ってた?」


「そうなの?」


やっぱ、知らないのね。


私だって、聞かなきゃ知らないでいたよ。


「うん。
法律上そうなの。
けどね。
昨日、新事実を知ったの。」


「新事実?」
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