【長編】距離
「私は、無意識に修を忘れるのに必死だったんだけどね。」


私は、苦笑い。


「けど、よかったね。」


「うん。
私的にはね。
修は、どうかな?」


「そっか....」


「その点を含めて話をするよ。」


修と向き合いたいから。


「てかさ....
あのバスケ部の話って....」


心は、思い出したように聞いてきた。


私は、ニコって笑いながら答えた。


「私のお兄ちゃんよ。」



「そうなんだ。」


心は、ちょっと興奮気味。


「私のお兄ちゃん双子だからね。
修のお父さんは、その片割れだから。」


「ふ〜ん。」



心は、納得したみたい。


「マジ、かっこいいんだからね。」



「マジ?
今も変わらずなの?
見てみた〜い。」



この後もくだらない話とかをたくさんした。


楽しい時間は、あっと言う間に過ぎていった。
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