【長編】距離
fourth story

朱菜 side

「朱菜、好きだ。」


夕飯を食べ終わり、修が話があるというので、私の部屋に修ときた。


本当は、私が料理したから、後片付けは私がしようと思ったんだけど。


お母さんが


『私がやるから、いいわよ』


って、言われたから。


そしたら、突然言われた。


「えっ?」


私は、目をパチパチさせながら、聞き返してしまった。


だって.....


まさかでしょ?


「俺は、朱菜が好きです。」


修は、もう一度言ってくれた。


やっぱ、聞き間違いじゃない。


てっきり、都合のいい幻聴?


かと思った。


私、修が大好きだから。


けど。


修の真剣な眼差し。


私は、目が合ってから、視線がそらせない。


だって、視線をそらす方のが、怖かいって感じだった。


私は、深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。


そして。


私は、修に素直な気持ちを言った。


「私も修が好き。」


修が、私の気持ちを聞くと吃驚したように目を見開いた。


けど、すぐに笑顔になった。


嬉しい。
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