【長編】距離
朱菜が腕の中にいる。


嬉しいし安心する。


てか、こんなん初めてするし。


かなり、ドキドキ。


やっぱり、朱菜が特別。


当たり前だけど。



朱菜以外の女になんて興味なくて。


間違ってる想いだとしても貫き通したくて。


今やっと、それが報われた。


よかった。


朱菜も同じ気持ちで。


最近の朱菜の行動に勘違いして自惚れてたから。


俺を好きなんじゃないかって。


俺は、全く経験ないから。


朱菜は、いろんな男とつきあってるから。


どうなんだろう?


俺でいいのかな?


不安だ。


俺なんかよりも経験がある男のがいいんじゃないか?


そんな事が頭をよぎる。


俺は、朱菜だけを見てきたから。


朱菜以外は、同じだから。


適当になんて出来なかった。


朱菜への想いが汚れてるって思ったから。


唯一無二の想いだから、それだけは嫌だった。
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