【長編】距離

朱菜 side

「朱菜、俺帰るな。」


「えっ?」


なんで?


私は、嫌だよ。


だって.....


まだ、一緒にいたい。


そう思っちゃうのは、ダメなの?


「明日、デートしようか?」


私の手を握りながら聞いてきた。


あぁ。


この人は、わかってる。


やっぱり、修だ。


「うん。」


私は、笑顔で答えた。


これなら、我慢できる。


「後、学校の登下校も一緒だからな。
昼も。
なるべく、朱菜と一緒にいたいから。」


嬉しい。


てか、これが修?


って、感じ。


前は、そっけなかったもんね。


それは、仕方なかったんだけど。


なんかむずがゆい。


「私も修と一緒にいたい。」


「ありがと。
そうだ。
受験の邪魔は、しないからな。」


ちょっと拗ねてる?


なんでだろう?


「修、今のところ推薦だから大丈夫だよ。」



私は、受験の勉強ってよりは、推薦を受けるために勉強してる感じかな?


成績さげらんないから。


別に成績は、悪くないよ。
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