【長編】距離
俺は、部屋に戻り今日を振り返った。


大半が朱菜とのこと。


父さんと母さんには、明日にでも言おう。


一番心配してくれたと思うから。


てか、もう一人心配してくれたのがいたっけ。


孝知に電話しなきゃ。


俺は、携帯をポケットからとりだした。


『はい?』


すぐに出た。


たぶん待っててくれたのかな?


「孝知、うまく言った。」


『よかったじゃん。
修、先輩と幸せになれよ。』


俺は、首を傾げた。


「なぁ。
なんで、急に朱菜を先輩なんだ。」


『あぁ。
朱菜って呼んでたのは、修のためだからだよ。』


そっか。


それなりに俺の事を考えてたんだ。


知らなかった。


それに悪いと思ってんだな。


「てか、これからも朱菜でいいぞ。
なんか、そっちのがしっくりくるから。」


『ヤキモチだけやくなよ。』


孝知の嫌そうな声が聞こえた。
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