【長編】距離
「違うよ。
漣斗くんは、朱菜が好きだから。
だから。
朱菜が好きでいてくれるか不安なんだよ。」


なんで、心にはわかるのかな?


私にしたら、好きじゃなきゃつき合わない。


てか、直接私に聞けばいい。


なんで、変化球?



そこが、納得いかない。


「意味わかんない。
私は、もう終わりだと思ってる。
だから、心は、気にしないで。」


「えっ?」


心は、青ざめてきている。


「心、どうかしたの?
さっきから、変だよ。」


「な、なんでもない。
けど、もう一度話をするぐらいしないの?」


心がなんで必死なのか意味がわからない。


「心、私ね。
距離置こうって言われるの初めてじゃないの。」


「えっ?」


心は、意味がわからないみたいな顔をした。


「別れたいときにみんなそういうからいいのよ。」


漣斗で.....


何人目だっけ?


6人目かな?



全員がそう言ってきた。


初めてのあの人ですら。


どうしてかな?


「みんな....」


心は、私の過去知らないからな。



仕方ないよ。
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