【長編】距離
「どうすることもできない。
俺は、なにもしてやれない。」


「その前に、修が壊れるぞ。」


わかってるよ。


限界だって。


成長するごとにきれいになる朱菜。


俺の心の中の卑しい気持ちが溢れてくる。


間違いでもいいから、触れたいと。


夢で見てしまうんだ。


俺の欲望を。


朱菜が俺の中で乱れる姿。


夢の中では、


『修、愛してる。』


そう、言ってくれるんだ。


それが、感情が高ぶらせる。


そのせいで、最近寝不足だ。


朱菜を見ると、思い出してしまう。


現実では、手に入らない朱菜。


そのギャップに戸惑いを覚える。


俺には、なにが必要なんだろう。


時間?


それとも....
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