【長編】距離
孝知は、わかってるんだな。


てか、本当は怖いんだ。


頭ん中を整理したら、孤独しか残らないんじゃないかって。


だから、考えないようにしてるのもある。



ただ、考えなくたってわかることがある。


朱菜への想い。


今は、朱菜との関係を確立させていきたい。


それからでも遅くない気がする。


「とりあえずは、朱菜優先だよ。」


それに朱菜が一人暮らししたら、よけいに時間が余る。


だから、いいんだ。


朱菜がずっとそばにいてくれたら。


何も怖くない。


支えになる。


どんな俺だろうと受け入れてくれるはずだから。


大丈夫。


大丈夫。


俺は、心の中で繰り返す。


『そうだよな。
やっと何をしても許されるんだから。』


なんか知ってんのか?


保健室の事は、知らないはず。


実際、こんなことがあったからマジ危ないけどな。
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