【長編】距離
「まあ、彼女じゃないと思うから気にしないほうがいいけど。
他の子に奪われる前に告白ガンバ。」


『うん。
月曜日に告るよ。』


マジで。


すげぇ。


あの心が.....



てか、確証はないから妹とは言わないでおこう。


心が告白して、漣斗本人に聞くべき事だから。


『てか、朱菜は修くんと.....』



「明日、デートだよ。」


『早速?』


「うん。
詳しくは学校でね。」


だって、なんかね。



告白とかの内容は言えないけど。



デートの内容はね。


こっちの話をメインにした方がいいかなみたいな。


『楽しみ〜。
そういえば、初めて聞くね。』


「えっ?
そうだっけ?」


私は、よく考えた。


そういえば、そうよね。


今日の午後に話したんだものね。


今までは、それとなくしか知らないはずだものね。


『そうよ。
それだけ、朱菜が本気なのね。』


心の声が弾んでるのがわかる。


私って、そんな冷たかったっけ?


「じゃあ、明日の報告期待しててよ。」


明日の事もあるから、この後も少しくだらない話をしてから、電話を切った。
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