【長編】距離
「美弥ちゃん。
亮さんの愛を感じないの?」


私は、美弥ちゃんの話を聞く限り、亮さんは美弥ちゃんを愛してるしか聞こえない。


だって、男は責任だけでずっとは、一緒にいられない。


それに、そんな女とヤりたいと思うかな?


「愛なんてないよ。」


「あるよ。」


「なんで、朱菜ちゃんにはわかるの?」


美弥ちゃんは、不安で不安でたまらないみたい。


妊娠したせいで、余計にかな?


「修と同じ目をしてるから.....。
修が私に想いを告げてくれた時と同じ目だから。」


これだけは、言える。


「自信、持ちたいよ。
けどね。
言葉がないと不安で不安でたまらないの。」


わかるよ。


美弥ちゃんの不安。


男は、最低限しか言わないから。


けど、女はね。


不安になるたび言ってもらいたい。


不安を感じ取ってほしい。


特別な存在だって確かめたい。
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