【長編】距離
「修、理解したのね?」


「うん。
ばあちゃん、ありがと。」


「じゃあ、本題ね。
ななくんが聞いて。」


ばあちゃんは、孝知のじいちゃんに任せた。


「亮くんだったね。」


「はいっ。」


亮は、背筋をピシッと伸ばした。


変な威圧感があるからかな?


「さっきの話しでなんとなく理解してくれたと思うけどさ。
跡継ぐ気ないか?」


「俺は.....」


「七緒さん、焦りすぎ。」

おじさんが止めた。


まあ、いきなり結論を求められてるからな。


「そうだな。
けど.....」


孝知のじいちゃんは、何を聞いていいかわからないみたいだ。


まあな。


俺だって、そうだ。


「亮くんは、今何してるわけ?」


おじさんが聞いた。


そういえば、そんな話し一切しなかったな。


信用するしないの前に、跡を継げだからな。


そんだけ、せっぱ詰まってたんだな。
< 237 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop