【長編】距離

修 side

気のせいか?


朱菜が上の空。


てか、なんか笑ってる。


可愛いんだけど.....


なんか、ムカつく。


「修、朱菜とはデートしないのか?」



「あ゙っ?」


孝知に当たってしまった。


「あぁ〜。
今の朱菜にご機嫌斜めか。
修もかわいいねぇ〜。」


孝知は、からかうように俺の頭をなでた。



「うっせっ。」


俺は、俺の頭を撫でる孝知の手を払った。


「拗ねない拗ねない。」


「拗ねてねぇーから。」


俺をからかってた孝知は、急に真面目な顔をした。


「でも....
良かったな。
感情を表に出せるようになって。」


「うん?
まあな。」


俺は、満足げに笑った。


「てかさ。
朱菜、一人の世界に入りすぎじゃないか?」


「隣に行きたいけど無理だから。」


俺は、気にせず朱菜の横に行きたかった。


けど.....


「まあ、俺もあれなら無理。」
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