【長編】距離
じいちゃんがちらちらと俺を見てんだよな。


軽く睨んでるし。


これで朱菜の隣に行ける程、心は強くないし。


俺だって、気持ちわかんないでもないし。


だから、あえて行かないってのもある。


けど、気になる。


俺って、ダメだ。


朱菜に対して。


ホント、見かけ倒しだよな。


噂じゃあ、クールとかいわれてるけど、全然そんなんじゃないから。


ただ単に、興味がないだけ。


興味があったら、こんなんだよ。


明日は、朱菜を....


やべぇ〜。


「おい、修。
お前のじいちゃん睨んでるぞ。」


俺は、孝知に言われて、じいちゃんを見るとかなりの睨み具合。


にやけてたの見られてたのか?


気をつけなきゃ。


もう、手遅れだけどな。


本当は、このまま朱菜と消えたいんだから。


家族で過ごすより恋人と過ごす方がいいに決まってる。
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