【長編】距離
「仕方ないのよ。
けど、そんなんで修との時間減らされたくないでしょ?」


「うん。
私、修と2人で過ごすんだと思ってたもん。」


私は、ため息をついた。


「今日なら、修を泊めていいわよ。
お母さんたち、友紀とななくんと出かけるから。」


「えっ?」


言ってる意味が、理解出来なかった。


だって....



「娘にそんなん進めるべきじゃないんだけど.....
今夜、朱菜を一人にするのが、不安だから。」


「どこに出かけるの?」


「知り合いが経営してるバーよ。
イブのイベントに誘われてるのよ。
だから、ね。」


「ありがとう。」


お母さん、考えてくれてたんだ。


嬉しい。


やっぱ、母親ね。


そして、クリスマスパーティーは、9時頃に終わった。


みんな帰って行く中、お母さんが修に耳打ちしていた。


お母さんたちもそのままの流れで出かけるようだ。


お父さんは、少しほろ酔いで気分がいいのか監視をするのをやめたみたい。
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