【長編】距離

朱菜 side

修は、したいのかな?


修が、戸惑ってる気がする。


「し....修?」


私は、修とのキスを止めるように修の名前を呼んだ。


「朱菜」


迷ってる?


「修は、したいの?」


私は、ストレートに聞いた。


だって。


私が年上だからとかじゃなくて。


男としての葛藤?


みたいなのがあるだろうから。


やっぱ、女の私から。


「朱菜と.....
体も繋がりたいと思ってる。
けど、焦りたくない。
でも....
俺、男だから....」


修は、我慢してるんだ。


私は、修に微笑んだ。


「私は、修がそうやって悩んでくれてるなら、いいよ。
体だけじゃないってわかるから。」


「けど、じいちゃんとか....」


あぁー、それもあるか。


「いつ帰ってくるかわからないもんね。」


「だから、慌てたくない。」
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