【長編】距離
「修、話があるの。」


「なに?」


さっきまで和みモードでまったりしてたのが、一新。


真剣モードに。


「私、4月からこの家を出て一人暮らしする。」


てか、大学は決めたもののこれは保留だった。


修が通えない距離じゃないと。


「やっぱ変わらない?」


「私、修よりお姉さんだから。
大人になりたいから。」


「そんなの関係ない。」


修の機嫌が悪くなってる。


「修。
一緒にいることだけが、愛の形じゃないよ。
距離をあけてわかる愛もあるよ。」


「....わかってる。
けど、今でもヤキモチ妬きの俺なのにさ。
電話とかメールとかウザくなるよ。」


もし通いになったら、少しは浮気の心配がないものね。


遅くなった時点でバレバレみたいな。


「私は、一人暮らししたら、修を呼べるのが嬉しいんだけどな。
今、お父さんとか超気にしてるじゃん。
合い鍵は、修に渡すから安心して。」


私は、そっちを考えてたわけで。
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