【長編】距離
「朱菜、卒業おめでとう。」


修が迎えにきてくれた。


てか、うちの学校の卒業は、在校生は参加しない。


けど、先輩を慕う後輩が多いためか毎年学校の校門は人だかりができる。


卒業生同士でも泣いたり写真とったりとかしてるんだけど。


それに後輩も混じるからスゴい騒ぎ。


せっかく修が来てくれたから、帰ろうと思ったんだけど.....


「朱菜先輩、記念に写真とってください。」


私と修の間を割って入ってきた後輩の男の子。


「修くん、写真とろうよ。」


その隙に、修に話しかける卒業するの女の子。



そんなんだから、私と修はちょっとうんざりしながら小さくため息をつきながら、写真をとった。


「朱菜、写真。」



心が突進する勢いで私に迫ってきた。


そうそう。


心と漣斗がつきあうことになったの。


クリスマスイブのデートが成功したらしい。


よかった。


よかった。
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