【長編】距離
「さっきの彼から聞いたの。
たまたま、屋上で会ってね。」


私は、嘘をついた。


これ以上聞かれたくないから。


「そうなんだぁ〜。」


とりあえず、納得してくれたみたいだ。


よかった。


私は、席に戻りお昼ごはんのお弁当を食べた。


お母さんお手製のお弁当。


超おいしいのよね。


ソウくんがハルナちゃん大好きでもお弁当を作るの断ったのわかるもん。


しかも、私の場合、ちゃんとヘルシーなんだよ。


お母さんに言ったの。


『いっぱい、食べたいけど太りたくないんだよね。』


そしたら、お父さんとごはんを食べる夕食以外は、量はあるけど野菜いっぱい。


バランスよく。


お母さんが料理好きでよかった。


たまに私は、教えてもらう。


いまだにお父さんとお母さんは、ラブラブだから。


旅行に出かけてもいいようにね。


まあ、隣にハルくん住んでるから問題ないけど。


あまり、迷惑かけたくないから。


それは、高校生になってから思うようになったんだけどね。
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