【長編】距離
俺は、角度を変えながらどんどんキスを深くしていった。


自然とむさぼるように朱菜を求めてしまう。


あり得ないぐらいの心地よさ。


なんて言うんだろう。


もう、死んでもいいかもと思うぐらいだった。


情けないかもしれないが、キスだけでイきそうだ。


いつもの夢とは違い、テンパってる朱菜。


それがまた、かわいい。


愛しさが増すばかりの俺。


どうしよう。


いつもの夢よりは、あれなのに。


今日のが、一番幸せを感じる。


そして、好きな気持ちを隠したくないと思った。


「修、やめて。」



いきなり朱菜は、勢いよく俺の肩を押した。


俺と朱菜の唇が離れた。


俺は、心地いい夢が終わるんだと思うとちょっと切なかった。
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