【長編】距離
私は、どの道に進むのだろう。


今はまだ、前が見えない真っ暗闇の中。


希望の光なんかなくて。


私には、明るい未来はない。


そう言われてる気がした。


「ミナミちゃん。」


私は、2人きりにいたたまれなくて急ぎ足になっていた。


てか、あまり2人きりのとこを見られたくないってのがあった。


今日の孝知が来たことで勘違いされてるから。


なんだっけ?


一年のダブルイケメンだっけ。


2人ともと面識がある。


確実に変な方に誤解されるから。


「朱菜...修も車乗って。」


やっぱ、男の子。


すぐに追いついてるし。


私は、助手席に乗った。


修は、後ろに乗ったから。


「朱菜、ごめんね。」



ミナミちゃんが謝ってきた。


「なにが?」



「修の面倒見てくれて。」


ミナミちゃんは、苦笑いだ。


「私じゃなくて孝知だよ。」


「孝知かぁ〜。
って、朱菜知り合いだったっけ?」


親戚関係なんだろうけど、会ったことないからね。


「今日、知り合った。」
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