【長編】距離
「うまい具合のつながりでしょ?」


「えっ?」


「お義母さんの従兄弟と親友の孫と修よ。」


私は、つながりを考えた。


「偶然なの?」


「そうよ。」


私は、修を見た。


てか、また寝てるみたい。


「修さぁ。
悩み事あるの?」


私は、ミナミちゃんに聞いた。


「えっ?
なんで?」


「なんか.....
孝知と話をしてたら、思い悩んでるみたい。
今日だって、普段ならこんな事ならないでしょ?」


ミナミちゃんは、バックミラー越しに修を見た。


「まあ.....ね。
話し聞いてみるよ。」


「うん。
私じゃダメみたいだから、言ってみた。」


私は、苦笑いだった。


「私、修が悩んでる事自体気づけなかったな。」


ミナミちゃんは、切なそうだった。


「てかね。
もしかしたら、お母さんかソウくんじゃなきゃ無理なのかなとも思ったの。
けどさ。
ミナミちゃんとハルくんが修の親じゃない....」


「うん、ありがとね。
先に言ってくれて。
ダメなら、お義母さんと湊司に相談してみるし。」


修の悩みが少しでも減りますように。


私は、心の中で祈った。
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