【長編】距離
「よし、行くぞ。」


ハルくんは、ニカッて笑って、頭をなでてくれた。


「うん。」


少しだけ、楽になった。


解決したわけじゃない。


だけど、認めることも大事。


誰が相手でもそう。


想っちゃいけない想いなんてない。


世間体とかいろいろあるから、行動できない相手もいる。


だけど.....


想うだけ。


想うだけなら。


許されるよね。


神様。


許してくれますか?


なぜ、あいつなのだろう。


まだ、あいつの名前を呼べないよ。


自覚したら、変わるのだろうか?


真っ暗闇の道じゃなくて、希望の光に満ちた道。


そんな、道があればいいな。


甘い考えかもしれない。


でも。


少しだけ。


少しだけでいいから。


夢を見させてください。
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