【長編】距離
ご飯を食べ終わった直後にお母さんが言った。


「明日、とても大切な話があるから。
8時には、うちに来てね。」



有無を言わせない圧力があった。


てか、顔は笑ってるんだけど、目が笑ってない。


そのせいで、みんな何も言えないし。


やっぱ、お母さんは最強ね。


てか、なんの話だろう。


ハルくんもなんとも言えない顔をしていた。


なにがあったのだろう。


その話しは、いいことなのかな?



お母さんの顔を見るとよくないことに感じる。


なぜかわからないけど、逃げ出したい気持ちになった。


けど、それは。


私にとって素直になるきっかけだったんだね。


今の私には、まったくわかるわけなかった。
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