【長編】距離

心 side

「漣斗くん、ごめんなさい。」


私は、朱菜がいなくなり謝った。


私は、なんて事をしたんだろう。


うまくいってた2人をぶち壊して。


「心ちゃんが謝ることはないよ。
相談した俺に意見をいってくれただけだから。」


漣斗くんは、自分が苦しいはずなのに慰めてくれた。

「俺が言えば、よかったな。」


蛍くんが呟いた。


「それも違うよ。
俺が朱菜にきちんと聞くべきだったんだ。
こんな駆け引きみたいなこと言わないで。」


やっぱり、私が悪いよ。


「私がそんなこと言わなかったら....」


「自分を責めるなよ。
決断したのは、俺なんだから。」


漣斗くんって、強いな。


トキメいちゃいけないのに。


好きになりそうだよ。


どうしよう。


私って、惚れやすかったっけ?
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