【長編】距離
「綾ちゃんは、修のなに?」


こういう面倒くさいの嫌いなんだよね。


「な、なんでもないけど....」


軽く私を睨んでるし。


「朱菜ちゃん、綾はね。
修くんが好きなの。」


さっき思った通りなんだ。


「ふ〜ん。
けど、つき合ってないなら、関係ないよ。
修の彼女なら、説明はするよ。
けど、ただの興味本位じゃん。」



義理がないなら意味ない。


「てか、朱菜ちゃんって、漣斗とつき合ってたんじゃないの?」



次は、漣斗かよ。


うざい。


「別れたし。」


「だから、修くんに乗り換えたの?」



綾ちゃん、マジめんどい。


「あのさ。
綾ちゃんに関係ないでしょ?」


冷たいかもしれないけど、仕方ないでしょ?


「朱菜ちゃん、モテるじゃない。
誰でもいいなら、修くんに近づかないでよ。」


綾ちゃん、泣きそう。


「なんで、綾ちゃんにそんなこと言われなきゃないの?
修のなに?
なんでもないよね?
変な束縛しないでよ。
修が可哀想よ。」
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