【長編】距離

修 side

「修くん。
綾先輩が呼んでるよ。」


飯を食い終わって、孝知と話をしてたら、同クラの女子が言ってきた。


未だに、名前を覚えてない。


てか、綾先輩って誰だ?


「わかった。
ありがとう。」


「告白かな?」


孝知は、ニヤニヤしてた。


こいつのニヤニヤ顔は、キモいな。


「さぁな。
行ってくる。」


俺は、立ち上がり綾先輩と言う人の所に言った。


「修くん。」


俺の名前を呼んだ人は、なんか見覚えのある人だった。


気のせいかな?


「えぇーと。
綾先輩?」


俺は、あの子と同じように言った。


「名前、知っててくれたの?」


なんか、超嬉しそうなんですけど。


めんどくさい。


「ところで、話って。」



さっさとして欲しい。


「えっーと。
ここじゃ、恥ずかしいから。
来て。」


顔を赤くしながら言ってくる。


これが、朱菜ならどんなに嬉しいか。
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