【長編】距離
「そういえば、今日は、なんの話なんだろうな?」


修は、思い出したように聞いてきた。


「そうだよね。
全く、何かわかんないよ。」


今は、話さなきゃいけないこと?



時間、ないの?


どうして?


わけもわからない不安が押し寄せる。


これを胸騒ぎって言うのかな?


なんか、段々と怖くなってきた。


どうしよう。


聞きたくないよ。


「朱菜?」



修は、私の手を少し強めに握った。


「へっ?」


ちょっと、吃驚。


「俺といるのつまらない?」


修は、切なそうに私を見てくる。


「ち、違うよ。」



ヤバい。


この目にヤられる。


そんぐらい、かわいい。


落ちる。


てか、完璧に落ちた。


胸がキュンって締め付けられる。


ヤバい。


ヤバいよ。


修の事好きすぎるのかもしれない。
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