【長編】距離
-ピンポーン


私は、ハルくんの家のチャイムを鳴らした。


「はい?」


「朱菜だけど....」


「はいはい。
ちょっと待ってね。」


ミナミちゃんがすぐにあけてくれた。


「朱菜、どうしたの?」


「お母さんとハルナちゃんがご飯の用意してるんだけどね。
お醤油切れたからって....」


「わかった。
お醤油ね。
ちょっと待ってて?」


ミナミちゃんは、すぐに取りに行ってくれた。


私は、玄関でミナミちゃんを待った。


「あれ?
朱菜ちゃんだぁ〜。」


みきが駆け寄ってきた。


「みき」


「あがらないの?」


みきが首を傾げながら聞いてきた。



「お醤油借りに来ただけだから。
みき、家に恋、愛、芯がいるよ。」


「うそー。
芯、来てるの?」


みきは、急に女の子になった。


まさか....


みきは、芯が好きなわけ?


恋と愛が飛んでるし。


けど、微妙だね。


私と修よりは、ましだけどさ。
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