【長編】距離
「朱菜、はい。」


ミナミちゃんが戻ってきて、私にお醤油を渡してくれた。


「ありがとう。
じゃあ、借りてくね。」


「朱菜、お義母さんにもう少ししたら行くって言っといて。」


「うん。
わかったー。」


私は、家から出ようとした。


「お母さん、私も一緒に先に行っていい?」


「えっ?」


ミナミちゃんは、吃驚。


みきが言うのって珍しいもんね。


みきは、いつも誰かと一緒だから。


「どうせ、後から行くんでしょ?」


「いいわ。
朱菜、お願いね。」


「はいは〜い。」


みきって、恋に積極的なのね。


まだ、小学生なのに。


年齢は、関係ないって事かな?


私は、みきと一緒に家に帰った。


みきは、頬を赤らめてる。


そんなに、芯が好きか。


いとこ同士だから問題ないけど。


世間体があるからな。


うちの家族は、賛成するだろうけど。


どうして、こうなったんだろうか?


まあ、私が心配する事じゃないのかな?
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